口臭の原因
口臭の原因には次の二つが考えられます。
・呼吸器や消化器官の異常などの身体の病気が原因で発生するもの
・虫歯や歯周病といった口内の異常が引き起こす「病的口臭」
このうち、病的口臭の90%が口内環境の悪化によるものなので、当院で検査を行ったうえ治療方針を決めていきます。
「口腔内検査」で口内の病的口臭をチェック
口内の病的口臭を見つけるには、口腔内検査を行い、口臭の原因が虫歯なのか歯周病なのかをチェックしていきます。
また、その他に口腔粘膜病や舌病などの口腔疾患かどうかの診断も検査によって可能となります。
以下では当院で治療する病気をまとめています。
当院で治療する病気
歯周病の場合
歯周病とは、歯垢が蓄積することで知らないうちに歯の周りの骨が溶けていく病気であり、歯を失う最も大きな原因として位置づけされています。歯垢は48時間が経過すると歯石に変化し、歯垢の付着しやすい溜まり場となり、これらの蓄積された歯垢は口臭の原因となります。
治療法
「PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)」と呼ばれる、予防歯科的アプローチによって歯垢除去を行います。
専用の研磨剤を用いて口内のクリーニングを行い、自分では落としきれない歯垢もきれいに取り除くことができます。
また、スケーラーと呼ばれるフック状の器具でこびり付いた歯石を除去していくアプローチは「スケーリング」と呼ばれ、歯石を取り除く際の最適な方法となります。
その他、「フラップ手術」という方法では歯根の奥深くに付着した歯石を取る外科治療を行い、口内の歯石を取り除くことで口臭対策を行う方法もあります。
虫歯の場合
虫歯も歯周病と同じく、歯垢が蓄積することで発生する「歯の溶ける病気」です。
歯垢の中の「ミュータンス菌」と呼ばれる虫歯菌は、食事の際に口内に付着する糖分を吸収して酸を発生させます。この酸によって歯が溶かされ、虫歯となってしまいます。
治療法
虫歯の治療は、虫歯の部分を削ったのち、金属やセラミック製の詰め物や被せ物を装着したりプラスチックを流し込んで対処します。
しかし、その際に施した詰め物の内側に細菌が繁殖してしまうことで、口臭の原因を作り出してしまうこともありますので、当院でしっかりとした処置をしてもらいましょう。